2018年6月8日

JSC2018 決勝報告:中山サイフォニスト(優勝)(3)決勝競技内容

皆さま、こんにちは。サイフォニストの中山です。

 前回の予選競技内容の記事 に引き続き、予5月16日 東京都都立産業貿易センター台東館で開催された ジャパン サイフォニスト チャンピオンシップ(JSC)2018の決勝競技について、ご報告させていただきます。


  

 決勝では、サイフォンで私が一番好きなところ”豊かな香り“をテーマに競技しました。

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 香りという点でこの数年感激した食材「釜炒りに日本茶、つみたてダージリン、金木犀、カンボジア野生蜂蜜を2種類(採りたてとアミノ酸豊富な熟成もの)」の5つをシグネチャーの食材として使いました。

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異なる蜂蜜に適した温度を自然に作り出し溶かす仕組み

 

蜂蜜以外の食材をサイフォンですっきりとしたお茶として抽出。

野生蜂蜜は溶かす温度で風味が変わると知った私は、そのお茶を、チューブを介して20cm・30cm離れたフラスコへコーヒーサイフォンの原理を使って移動させ、2種類の蜂蜜に適した温度まで自然に温度を下げてなじませる仕組みを作りました。

 

 

 

シグネチャードリンクは、ブレンドコーヒーを濃く抽出したものとこの蜂蜜の溶けたお茶を合わせて「香りのアンサンブル」をテーマに、ピンクローズという新たな香りを楽しめる冷たい香りのドリンクを提供しました。


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シグネチャードリンクにも使ったブレンドコーヒーは、ゲイシャ種かと驚いたほどジューシーでエキゾチックなフローラル感のあるイエメンの古来ティピカ種 ナチュラルプロセスのコーヒーとコスタリカのゲイシャ種で仕上げました。

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提供したシグネチャービバレッジ

エチオピアに次ぐコーヒー栽培の長い歴史のあるイエメンにこんな香りのコーヒーがあるなんて、そもそもコーヒーはどんな香りを持ち楽しめるものなのか、知らない世界にワクワクしたコーヒーを、コスタリカのゲイシャ種をブレンドすることで、ちょうど完熟したフルーツのような味わいをブレンドのイメージとして作り上げました。

 

シグネチャードリンクでは、ロート内の温度が上がりやすい粉の先入法で、細引きの粉から香り強い成分を引き出し、ブレンドでは、ロート内の温度が上がりにくい粉の後入法で、クリーンな香りと優しい甘さを目指し抽出しました。

 

 

 

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ブレンド冷却の様子。約2秒で65度まで下げる

 

ブレンドは、何よりも完熟したフルーツ感を最初から感じやすい65度の提供温度を目標に、空気に触れさせず、いかに素早く(2秒)粗熱を取るかを考えた冷却器(蒸留酒を作る過程で冷却するガラス機器をサイフォン用に改造したもの)を使い、クールダウンして提供しました。

サイフォンで最も魅力的な”香り”の楽しみを、サイフォンの特性や原理を活用し撹拌と温度をコントロールすることで、サイフォンだからできるスペシャルティコーヒーの多様性を表現した競技でした。

 

 

 

 

 

 

 

今年ははっきりと世界を目指して出場しました。

優勝の瞬間、世界大会の予選を突破できたという気持ちで、まだ終わらない今年の挑戦の新たな一歩を踏みしため気分でした。

JSC10周年の年の世界大会、日本で育まれたサイフォンの素晴らしさを世界大会でも誇りと自信を持って伝えてきたいと思います。

 スポンサー、ボランティア、協会事務局、応援してくださいました皆様、力を貸してくれた会社の仲間、そして一緒に決勝の舞台に立ったサイフォニストの皆様、ありがとうございました。

 


 

特別提供イベントも近日開催予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。